食品輸送事業部 千葉営業所所長 新井雄悟

お名前と入社何年目かを教えてください。

新井さん

新井雄悟です。富士陸送に入社して今年で6年目に入ります。入って3年間はドライバーをやっていて、その後所長になって、3年目になります。

今現在の仕事について教えてください。

新井さん

仕事内容は、配車業務と車両の管理や、お客さまとの交渉などが主な仕事です。

富士陸送に入る前は、何か別の仕事をしていたのですか?

新井さん

ドライバーではなく、土木関係の職人のような仕事をしていました。

どういう経緯で富士陸送に入られたのですか?

新井さん

(前職は)5年くらいやっていて、仕事自体は好きだったのですが、プライベートの状況が結構変わったので、それに合わせて富士陸送に(転職しました)。

過去にも運転に関わる仕事はしていたのですか?

新井さん

バイクでデリバリーをしていました。18歳になって運転免許を取ってからは、ハイエースなどの車でお弁当の配達などの仕事もしたことがあります。土木の仕事をしていたときに中型免許を取ったので、富士陸送にも入社しやすかったのではないかと思います。

富士陸送にはどのような経緯で入社されたのですか?

新井さん

運が良かったと思います。応募当時は、ドライバーの応募が多かった時期で、30〜40名くらい面接に来ていたと聞きました。「何人採るんですか?」と聞いてみたら、「1人だ」という話だったので、ダメかなと思っていたのですが、採用していただいて本当に運が良かったなと思いました。当時は3社受けていましたが、富士陸送の面接に来たときに、この会社に入社したいなと思ったので、他2社の方はお断りを入れて、もし富士陸送がダメだったらもう一回探せばいい、ぐらいの気持ちで面接に来ました。

そこまで富士陸送を良いと思った理由は何だったのでしょうか?

新井さん

一番の理由はやっぱ給与面ですかね。給与水準が高いというのもあったし、(会社が)安定しているのかなというのが感じ取れたので。あとは、ドライバーをやりたいという気持ちも強かったので、それで選びました。

実際に入ってみてどうでしたか?

新井さん

基本的な体力には元々自信があったのですが、やはり慣れないというか、本格的に大きいトラックでドライバーをするのが初めてだったので、当初3ヶ月くらいは先輩たちに迷惑を掛けながら指導していただいて。先輩たちがとても良い人達ばかりなので、かなり手取り足取り教えていただきました。でも最初の3ヶ月くらいはちょっと大変でしたね。

特に大変だったのはどういうところですか?

新井さん

運転もありますし、やはり運送といっても納品の仕方など、何から何まで違います。店舗に何件も配達するところもあれば、大きな工場に全部の荷物を下ろす所もあり、それだけでも変わってきます。あとは、(前職までで経験したデリバリーやお弁当の配送などとは)走る距離がもうまるっきり違っていて、道も最初は全くわからなかったので、苦労しました。それでも、もう本当に手取り足取り面倒を見ていただいたので、入って半年経った頃には、もう退職するまで勤め上げられたらいいなこの会社で、っていうのは思いましたね。

ドライバーの先輩たちとはどうやってコミュニケーションをとっていたのですか?

新井さん

基本的にはBLUETOOTHを使って電話をかけていただいたりしていました。先輩たちは(配送経路などを)把握してるいので、「新井は今どこどこらへんにいるよな」などと想像して、「今大丈夫なの」と心配の電話などをしてくれました。かかってくる電話が渋滞しちゃうくらい、電話をかけてくれたりとか、「ちゃんと辿り着いてる?」、「どこどこまでいけた?」などの連絡をしてくれる先輩たちだったので。本当に、職場の仲間には恵まれたと思っています。

今は後輩を指導する立場ですよね!

新井さん

今まで(先輩に)していただいた良いところは、なるべく消さないように、そこはもう良いものだとして僕の力に変えるというか学んで(行きたいと思っています)。悪いところは見たりとか聞いたりしながら、自分の悪いところもどんどん言ってもらったりして(改善していきたい)。

所長になった時は苦労があったのではないですか?

新井さん

所長になったときは、立場が、今までは先輩だった人が部下に急に変わるという状態だったので、今が所長3年目ですが、2年経つぐらいまでは葛藤がありました。今でこそ僕より若い世代もどんどん入ってきてくれてるいますが、当時は僕が会社でも一番年齢としても若かったので。子供というかお豆みたいに扱っていただいていたのが、面倒を見る立場になったので。今までは先輩だった人を所長の立場で見るという感覚が、2年くらいは「これで合っているのかな、間違っているのかな」というのはありました。この2年間、自分の悪いところをいかに探していかに消すかという作業が、まだまだまだ悪いところばかりなのですが、時間を取られちゃったというか、所長業を学びながら自分を高める、みたいな(状況です)。一生完成はしないと思うんですけど、少しずつでも良くなればと思っています。

所長業で課題と感じることは何ですか?

新井さん

一番の課題はやはりコミュニケーションですかね。社員あってこその会社だと思っているので、社員が働いている環境でどれだけ満足できるかというのが、会社の売上などにつながっていくと思っています。その中間の立場にいるので、お客様に対してもそうですし、部下に対しても(コミュニケーションが重要)。悩み相談をしてもらうにしても、人生経験(自分より)が先輩の人ばかりなので、どれだけその人のためになるかなっていうのを悩みながら(悩みを聞くことが)一番必要なのかなとは思っています。

休みの日に打ち込んでいることはありますか?

新井さん

自分の時間が取れるときは、読書するのが好きです。読書好きになったのは二十歳すぎてからです。それ以外だと、子供が2人いまして、2人を公園に連れていくなど家族のために時間を使うことが多いですね。上が男の子で今度5歳になります。下の子が女の子で1歳と3、4ヶ月ですね。女の子が欲しかったのでかわいくて溺愛しすぎています。

子供と遊ぶときはどんな遊びをするのですか?

新井さん

今はまだやっとパパママ言えるようになったくらいの年齢なので、意思疎通といっても道理のわからない遊びが多いです。上の子は戦隊モノや仮面ライダーなどがちょうど好きな年頃なので、(遊ぶというと)もう大体仮面ライダーの敵役をやってといわれるので、剣とかでバシバシやられるような(感じで遊んでいます)。

読書はどういったものを読まれるんですか?

新井さん

SF系や、ちょっと非現実的なものがすごい好きです。日常では起こらない内容のものしか読まないですね。日常がストレスかかることが多いので、せめて本を読んでいるときは非現実に偏ってしまうというか。非現実なほど好きというか、普通ではあり得ないような内容の方が好きですね。

次に読む本はどのように探すのですか?

新井さん

「SFのオススメ本」などを調べて買ってみたりします。SF以外でも、小説から映画が公開されるという情報を見ると、映画より小説を読みたくなって、(読みます)。小説を読んでから映画を見たいというタイプなんです。小説を読んでから映画を見る方が、「ここが端折られてる!」というのがよくわかって面白いかなと思うので。

読書に目覚めたきっかけはなんですか?

新井さん

高校生ぐらいのときに、読解力がなかったんです。もともと国語が苦手で育ってきて、高校の国語の先生が、「『吾輩は猫である』を、読める人は読みなさい」みたいな、挑戦的な言い方をする先生だったんです。それで(『吾輩は猫である』を)開いてみたら訳がわからなくて。これを読めるようになるにはどうすればいいのかと思って、簡単な小説から読めば理解できるようになるかなと思って読み始めてみたら「あ、小説って面白い!」と思ったのがきっかけですね。未だに「吾輩は猫である」などは全く訳がわからないんですけど。バレーボールをずっと中学からやっていて、3年生の夏で部活が終わっちゃった時期くらいで。そこからですかね、(小説を)ちょこっとずつ好きになってという形でした。

会社に対して望むことはありますか?

新井さん

勤めて3年目のときから退職金制度作っていただいて、それができてもっと固まりましたね、長く勤めようっていうのが。条件があって、3年勤めた人から無条件で入れるっていうっていう制度で、そんとき僕も3年目だったので、会社も、まあ勝手な解釈で、僕も見ていてもらって先のこと見てもらって作っていただいたこととかもあんのかなって。今までほんと20代の社員がいなかった中だったので、それを長く勤めさせるには、とかっていうのを考えてくれてるのかなっていうのは思いましたね。会社にもメリットある内容で、社員にもメリットのある、「長く勤めたい」っていうことに対しては、どんどんどんどん僕も会社のほうに意見というか提案はしますし、それを全部は叶えてもらえないにしても、10個言えば1個叶うぐらいの感覚で、社員に還元できればなとは思ってるんですけど。会社に対しての満足度もあるし、中間の僕に対しての満足度もどれぐらいなのか読みきれてないので、少しでも高くなればいいとは思ってますね。

10年後どうしていたいですか?

新井さん

勤め上げると決めたからには少しずつでも貢献したいなという気持ちはとてもあります。(会社が)大きくなれば大きくなるほど、もしかしたらちょっとずつ無機質な部分が出てきたりするのかなと思うのですが、今は職場の雰囲気としては緩やかな部分がかなりあると思うので、そういうのを保ちながら大きくなるっていう(のが良いと思う)。まあ両極端ではあるのですが、今の状態を少なからず残せれば良いなと思っています。

(インタビュー実施:2020年6月)