1950年代 創業期

弊社富士陸送は、戦後復興期の1951年に、創業者山本守孝により操業を開始しました。当時は「山本商店」という屋号で、様々な小口配達を請け負っていました。安定した仕事や大きな取引先もまだなく、社長の守孝が車両1台で運転手を雇い、声が掛かれば何でも引き受けていました。毎日寝る間も惜しんで早朝から深夜まで配達をしていたのです。

地道に仕事を続けていた守孝に、1960年代後半、会社の転機となる出会いが訪れます。あるとき、運転手が休みを取ることになり、代わりに守孝自らが大田区の竹島製パン様へ小麦の配達に行くことになりました。小麦袋を担いで工場へ運んでいくと、裏口の風呂焚き口の前で汗だくになりながら一所懸命、薪をくべ続けている男性を見かけました。男性はシャツを脱いで汗だくになって作業していました。その様子があまりにも大変そうなので、守孝は声をかけ、一緒に作業を手伝いました。

実はこの薪をくべていた男性こそが、竹島製パン様の社長でした。後日、改めて竹島製パン様を訪れた守孝に、事務所の方から「社長が2階で待っています」と言われ行ってみると、背広を着てネクタイを締めた社長が畳に正座していました。そして、「うちの配送をお願いしたい。はいというまで頭は上げない。」とおっしゃって、畳に頭をつけてお願いされるのでした。

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フジパン配送トラック(1980年頃撮影)

この時から、山本商店と竹島製パン様の親密な関係が始まりました。社長の体調が悪くなったと聞いては、山本商店の従業員総出で見舞いや献血をするなど、まるで家族のような密接な付き合いが続きました。

その後、中部から関東に進出したフジパン様に、竹島製パン様の工場と人員が期間限定で貸し出されることになりました。当初、フジパン様では自社配送を行っていましたが、竹島製パン社長が「配送は引き続き山本商店を使って欲しい」とお願いしてくださったことで、富士陸送がフジパン様の配送を担うことになりました。また、フジパンの関東4工場でも配送を請け負うことになったのです。

1970年代 拡大期

フジパン様の配送を一手に任されることとなった山本商店は、改めて組織の総力をあげて仕事に取り組むため、1970年4月1日、株式会社組織に改組し、屋号を現在の「富士陸送株式会社」に改めました。お客様の成長とともに、富士陸送も成長を続け、社員も徐々に増えていきました。

創業者守孝の信念は、「お客様のために100%、精一杯やれることをやる」というものです。竹島製パン社長との出会いがあり、安定した仕事に巡り会えましたが、他のお客様から声をかけていただいた仕事もできるかぎり引き受け、全力で取り組んできました。

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海上コンテナトレーラー(1988年4月16日撮影)

パン部門と並んで現在の事業基盤の一つとなっているコンテナ陸上輸送もその一つです。1967年に日本にコンテナ船が初めて着岸し、トレーラーによる陸上輸送が始まった頃のことです。知人からの声掛けをきっかけに、コンテナ輸送に取り組むことましたが、当初はトレーラー1台からのスタートでした。

現在ではトレーラー数十台規模まで成長し、茨城県つくばみらい市にて内陸コンテナデポ事業も開始しています。人とのご縁を大切に、お客様に尽くし、信頼していただき、共に栄える。守孝の信念、そして社員や家族が一丸となってお客様に向き合い続けた結果、今の富士陸送があると言えます。

現在 革新期

2014年、現在の2代目取締役社長 山本由起子が事業を受け継ぎました。社員数は100名規模となり、車両台数も数十台まで増えました。さらに、IT技術を活用して、運輸業の新しいあり方を模索し始めています。

お客様を支え、共に栄えるという創業以来の理念を大切に、これからも富士陸送は未来を創造していきます。

      

経営方針
一、社員第一
社員が顧客向けパフォーマンスを最大限発揮できる環境を提供し、仕事を通じて人間力を醸成し、豊かな人生を築き上げることを目指す
 
一、顧客第一
お客様の発展と永続は我が社の発展と永続と心得、長年培ったお客様の側で仕えるパーソナルアシスタンスサービスを更に発展させ、お客様ごとに異なる要望を満たすサービスの開発を行い、提供する
 
一、高収益体制の確立
現場の収益管理、全社の業務効率化、財務体質改善、情報システム、人事など間接部門の一元化を推進し、コストの効率化を目指す(生産性向上を目指す)
 
一、安定経営と持続的成長
経営の安定性を向上し、更に成長性を兼ね備えた態勢を実現するため、比較的不況の影響が少なく、新たな需要創出の可能性が高い事業の拡大を目指すとともに、保有資源を有効に活用した多角化を目指す
 
一、安全安心
一企業としてコンプライアンスを重視すること、物流に携わる会社として「安全は全てに優先する」を実行し、事故防止を徹底する