食品輸送事業の仕事とは?

輸送事業本部 食品輸送事業部部長 岡田総一 / 千葉営業所所長 新井雄悟 インタビュー

「お客様の要望を100%こなすパン配送」を目指す

Q. 営業所の体制を教えてください。

A. 部として、関東に東京営業所、千葉営業所、横浜営業所、武蔵営業所と4営業所あります。私は全部の営業所で滞りなく仕事ができるように管理をしております。

Q. 営業所ごとのリソースの規模は?

A. 車の台数は、千葉と横浜が13台・13台、東京が10台、武蔵が8台ほどです。

Q. パンの配送は、定期・不定期の仕事があるのですよね。

A. 定期便の仕事をしていますが、それ以外に、お客様は製造工場なので製造トラブルが付き物です。また、キャンペーンがあるなどして注文数量が多くなると、いつもの定期便ではまかないきれない部分が当日出てくるのですが、それらをとにかくお客様が困らないように、全部やろうという意気込みで取り組んでいます。

Q. 営業所同士は、協力して仕事にあたるのですか? 

A. (定期便の)決まった仕事はそれぞれの営業所でやっているのですが、それ以外の別便や増便などは、みんなで力を合わせて、誰がどこの営業所かなどは関係なく、やれる人がやるという感じです。

Q. 他と違う、富士陸送の強みはなんですか?

A. お客様の別便分をとにかく当社で100%やり切ろう! という気持ちで取り組んでいます。かなりできているのではとは思っています。

Q. ドライバーは今何人ですか?

A. 今ちょうど50人くらいです。

Q. 50人のドライバーを抱えていて、大変なことはなんですか?

A. ドライバーの労働時間です。まず気にしないといけない点はそこです。常に労働時間を気にしながら、「誰々さんなら今日行っても大丈夫だよね」などと確認しています。また、ドライバーの体調も考慮しながら配車を組んでいます。

Q. 50人の体調や事情を把握するコツはなんですか?

A. 日頃からもうとにかく声をかけています。コミュニケーション重視で、「大丈夫か〜?」と皆で日頃から声かけをしています。

Q. フジパン様のお仕事が全てですか?

A. ほとんどフジパン様の仕事ですが、少しだけ違う荷主様の仕事もしています。

Q. 仕事の拡大のために、どんなことをやっていますか?

A. フジパン様の仕事に関しては、日々色々なプランなどを考えて提案し続けています。「こんなのどうですか?」と、お互いにプラスになるような内容をできるだけ考えて、提案しています。例えば、「ここからここに便が行っています。また、ここからこちらにも他の便が行っています。そこで、これを一人でこういうふうに回れるんじゃないですか」みたいな提案です。日々提案の種を探しています。僕が入社した頃から一緒に仕事をしているお客様もいらっしゃるので、そういう方にはとても相談しやすく、意見も聞いていただけています。

Q. そこまでお客様と密着できている理由はなんでしょうか?

A. できる限り仕事は断らずに、とにかくやり続けてきたので、その辺りは認めていただいているのではないかと思っています。

Q. 苦労の多い部分はどんなところですか?

A. やはり仕事に穴は開けられないのですが、その中でも別便を全部こなしていくために、どう配車するかが結構大変です。(別便は)前もって分かっていないので、当日数時間の間に全部決めなければならない場合が多いです。(配車が)どうにもならない時はどうする?ということがあります。最後の最後は、僕が走ります! もう最後の最後まで調整して、行けるドライバーが誰もいなければ、僕が走っています。そういったことも含めて、お客様と少しでも信頼関係が築ければと思ってやっています。

現場の「人」について 〜「社員第一」へのこだわり〜

Q. 運送業界は人手不足と聞きますが、富士陸送はどうですか?

A. 弊社は今のところそこまで、人手がいない・募集してもこないというわけではないので、今のところは悩んではいませんが、この先どうなるかはわからないので気は抜けないと思っています。

Q. 富士陸送は入社した人の定着率はいかがですか?

A. 基本的には、入社すると長く勤めていただけていると思います。

Q. 今後入社される方へアピールをお願いします!

A. とにかく社長の方針の一つでもある「社員第一」というのを、会社として掲げているので、ドライバー一人一人に合った仕事をなるべく提供して、長く続けていただけるように、ということはいつも考えています。

Q. 介護、育児などの事情があっても働けますか?

A. 当然です。面接などで、こういう働き方はどうですかと話し合いをします。例えば週に3回しか来られませんとか、4時間しか働けないんですという方でも、採用はどんどんしていきますし、実際今も1日1本しか働いていない人も何名かいます。週に2回しか来られない人も働いていますし、週に1回という人もいます。その辺はとにかく互いの要件さえ合えば、もう積極的に採用しています。人それぞれで、やはり生活のスタイルは違うので、そこが折り合えば働いていただけます。

Q. 筋肉に自信がなくても働けますか?

A. 力が必要な仕事はないので、大丈夫です。それよりも大切なことは、ルールをちゃんと守っていただけることや、挨拶がしっかりできることです。やはりお客さまあっての仕事なので、「おはようございます」がちゃんと言えることなどが重要です。真面目にやっていただければ、力はそんなに必要ありません。

Q. コミュニケーション苦手でも働けますか?

A. コミュニケーションは、苦手ではないほうがそれは良いのでしょうが、苦手でも大丈夫です。積み込みや荷下ろしのときなど、自然とみんなでお喋りしながらわきあいあいと手伝い合ってやっているので、そこでみんな仲良くなったりしています。

Q. ドライバーは1人でやる仕事が多いのでは?

A. そんなことはなく、どちらかというと皆でわきあいあいとやっていることが多いです。

Q. 仕事は複雑なのでしょうか?

A. 全然そんなことはないです。

Q. 女性のドライバーはいますか?

A. 女性のドライバーもいます。大型に乗っています。僕もすごいなと思って見ているのですが、涼しい顔でやっていまして、かっこいいですね。慣れてしまえばたぶん女性でも大丈夫だと思います。

Q. 今後の事業部の拡大方針は?

A. フジパン様の仕事もどんどんやって行きますが、新しい荷主様の仕事もやっていきたいなと思っています。両方とも拡大していきたいです。

Q. 最後に一番アピールしたいポイントをお願いします!

A. これからも「社員第一」ということにこだわり続けてやっていきたいと思っているので、とにかくドライバーの時給換算給与が高くなるようにしていきます。便と便の組み合わせで、労働時間が短くなっても給料は下がらないとか、そういう配車を目指して一生懸命取り組んでいます。実際にだいぶ改善されてきて、時給換算給与も算出しているのですが、結構上がってきています。労働時間が短くなっても給料も下がらないというのをとにかく実現させたいです!

現場の大変さについて 〜営業所の所長にも聞きました〜

配車がとても大変です。もう慣れているので、当たり前にはなっているのですが。当社は「完全歩合」という給与体系なので、定常的に毎日100%ある仕事と、当日発生する仕事がありまして、定常的な仕事については、その分の人を用意しておけばよいのですが、その日にならないとわからない仕事がかなりの量あります。お客さまからの依頼はほぼ100%叶えますというのが当社のスタイルなので、まだ見えていない仕事のためにシフトを作っているということがかなりあります。

しかし、仕事が多いからといって人を多く入れると、やはり繁忙期ではない時期もあるので、調整が難しいです。シフトが1週間単位でしか作れず、先の分のシフトを作っても、すぐ予定変更になることが多いです。2日前などに多量の仕事を急に依頼されることもあるので本当に大変です。

それをいかに、僕は配車業務に専念したいので、自分がドライバーと一緒になって走らないようにしながら、社員だけでお客様の仕事を全部こなせるようにするかが難しいところです。さらに、今は労働時間の削減が必要とされる世の中なので、その水準にも合わせるように努めています。

常日頃は、本当に無駄がないように、ドライバーには、休憩時間が終わったらすぐに仕事に戻ってもらい、満足のいく給料に達したら帰らせるという形が取れれば理想的だと思っています。それでも、どうしても労働時間だけが伸びてしまう日などもあるので、まだまだかなと思っています。

いつ究極形に至れるのかなと疑問を持ったり、根本から変える必要があるのかなと思いますが、でもこの給与形態だからこそ、ドライバーの給与水準は他社に比べて比較的高いので。やはり高い給与水準は保ちながら世の中の水準に合わせていくのが、所長として配車管理をしている意味なのかなと思います。

(インタビュー実施:2020年6月)