コンテナ内陸デポ事業の仕事とは?

コンテナ輸送事業部(FUJIRIKU株式会社)三田純人部長 インタビュー

新設デポでお客様にメリットを 〜環境・地域にも貢献〜

はじめに
コンテナ内陸デポとは港から離れた内陸にある物流基地で、輸出入貨物の通関機能と保税機能を併せ持つのが特徴です。

利用者の一番のメリットは、デポを起点として、いろいろな輸送ルートを選択できるため、流通の効率化が図れることです。

Q. コンテナの「ラウンドユース」って何ですか?

A. 輸入で来たコンテナをまた輸出で使うことです。本来なら、輸入で来たものは空になったら東京港に返します。輸出のものは、東京港から空のコンテナを持ってきて、中身をバンニング(積込)して実入りにして、東京港に返すっていう動きをします。この2つの走りを合体させて、無駄のないようにすることを目的に、クボタ様を中心としてラウンドユースが始まりました。

船会社の引当がその日にないと、結局空のままでコンテナを返してしまっていました。それではもったいないということで、つくばの内陸で(KBSクボタ様が)デポを始めて、そこにコンテナを、空バンを貯めることによって、使わないコンテナは一回デポに下ろして、使えるコンテナで輸出作業の荷物を積み込むということができるようになって、かなり効率が良くなってきました。

Q. 富士陸送でデポをやることになったきっかけは?

A. 社長と「そういうの(デポ事業)をやろうよ」みたいな相談をしていたところからです。「ただ運送業をしているだけでは面白くないよね」というような話から、「デポをやってみよう!」ということになって、今年ついにトップリフター(コンテナ運搬重機)を買ってデポを運営することになりました。

Q.  デポの概要を教えてください!

A. 富士陸送のデポは、つくばみらい市の福岡工業団地にあります。面積は1200坪で、40フィート換算で160本のコンテナを置けます。トップリフターが1台あり、そのオペレーターが2名、配車係が2名、所長が1名で、現場を運営する予定です。

トップリフターによるコンテナ操作

Q. 特色はありますか?

A. 特色は、富士陸送の一番の荷主であるクボタ様の真横でデポを運用するのでかなり地の利が良いです。

Q. ドレージ輸送事業とのシナジー効果は期待できるのでしょうか?

A. 効率は良くなります。

Q. 自社のデポを使えるようになるメリットは?

A. シャーシを空けることができるということが最大のメリットです。

Q.  逆にデポを持つことで増える業務や大変さがあるのでしょうか?

A. 増える業務は、コンテナの管理です。カット日やディテンション、空バンの返却期限の管理が必要です。また、空コンテナのダメージチェックをきちんとやっていかないと、全部ペナルティが来てしまうので、その管理も大変です。

あともう一つは、さきほどシャーシが空くと言ったのですが、空いたシャーシは全部つくばに置くしかないのです。東京港には(キャパの関係上)駐車場がもう全くない状態なので。本来はその空いたシャーシを全部東京港に持って行きたいのですが、(置き場所がないので、つくばに置きながら)「行ってこい」をやらなければならない。そこが運用が難しく、配車係が大変になるところです。ただし、つくばに置いておく分には場所代は無料なので(そこは良い点です)。

Q. 環境や地域への貢献といった意味合いではどのような取り組みがありますか?

A. 環境への貢献というと、やはりラウンドユースのところです。2回走っていたところを、1回走ることで済むようになります。

地域への貢献としては、雇用はだいぶ増えました。(デポの本格稼働前ですでに)7人の増員を行いました。

やはり物流というのは血液なので、環境にも優しく、効率化したデポの運営がつくばみらい市でできるということは、血液の循環がものすごく良くなるということです。そういった意味では、さらなる企業誘致ができることなどにもつながると思っています。

Q. 富士陸送は、お客様の成長を支えることで、自分たちも一緒に成長できる、という考え方なんですよね。

A. そうです。絶対にそれは間違いないことだと思っています。

Q. デポの運営は、ITを駆使し、効率化を図るのですよね。

A. すでに行っていることは、(情報を)クラウド上で共有することです。デポの状況や車両手配についても、こちらの情報を一部、(お客様に)開示しています。受注調整の時も、電話連絡だけいただいて、(詳しい内容はクラウド上のファイルに)直接入力していただけます。(情報共有が)速いです。

Q. 新デポのラウンドユース以外の使い途はどのようなものがありますか?

A. ラウンドユースでのデポの活用以外にも、東京港はもうすでにキャパシティがいっぱいなので。車両やコンテナを置いておくのに費用も相当かかります。そのため、少しでもデポの方にコンテナを逃すことで、お客様にメリット出してもらえれば良いと考えています。そのような使い方もしたいと考えています。

Q. コンテナの一時置き場や、遠距離輸送の中継地点としての役割も果たせそうでしょうか。

A. (そういった使い方も)狙っています。そこからまたさらに配送をかけるというやり方です。中継先は北関東などになると思っています。

Q. 最後に、デポ事業の10年スパンでの展望は?

A. IT化して、少数精鋭でやっていきたいです。

(デポの)規模がちょっと小さいかと思っています。非常に強固な地面を造成しているので、(先々は)デポは実入り置き場にして、(他に)空バン置き場を別に作るなど。また、既存の車庫の方も手狭になってきていて、運送事業で売上を上げていくとなると、車両台数も増やしていかなければならないので。

あともう一つは整備工場です。ニーズはかなりあると思っています。

(力を入れていくのは)デポと、整備と、ITのところです。色々な新しいことをできたら面白いと思います。(デポ事業のために)最近新しく入社してきたメンバーは皆優秀な人たちばかりなので、色々な面で今後が楽しみです。

(インタビュー実施:2020年7月)